5 施工の進捗報告
打ち合わせ 2回目となる今回は、無印良品 有楽町のインテリア相談会カウンターにてインテリアアドバイザー金谷から具体的なプランの提案と使用する家具を実際に見ていただきます。
3つの要素でお悩みを解決
- 美しさ=モジュール
ぴったり納まる収納用品を使って常にスッキリ。家族みんなが片付け上手に
- 使い易さ=「見せる」と「隠す」
「見せる」収納と「隠す」収納を使い分け、モノの定位置を決める
- 統一感と自由度=組み替え棚
同素材の家具で一新。しまうものに合わせて棚を変化させ、買い足しをせずに末永く暮らしをサポート
“見せる収納”と“隠す収納”を組み合わせた「プランA:収納重視型プラン」
壁一面、床から天井まで全てに棚を取り付けました。募集時のイメージに近い「収納力重視」のプランです。
金谷:最初にご紹介するのは「プランA:収納重視型プラン」です。床から天井まで壁一面に収納棚を取り付けています。たくさんしまえるだけでなく、「見せる収納」と「隠す収納」をうまく組み合わせています。
ご主人:確かにたくさん収納できそうですが、圧迫感はありませんか?
金谷:一面収納ですが、壁を見せることで空間の「抜け」をつくるので重たいイメージにはなりません。また視線が集まりやすいテレビの近くは扉を付けない収納にして、見た目に広がりを出してみました。収納棚は棚の高さを変えられるので、手に取りやすいものを下に、お子様の手に取らせたくない物を上の方に収納できます。
奥様:“見せる収納”って、具体的にどんなものがよいのでしょう?
金谷:せっかく小さなお子様がいるので、おもちゃをディスプレイにするととても可愛らしいですよ。また無印良品ではグリーン(植栽)のある日常も提案しています。見せる収納に緑を使うのもおすすめです。
奥様:グリーンのプランターを収納棚の雰囲気に合う天然木にしてもいいですね。私も家族も植栽が好きなので、とてもよい提案だと思います。
子どものおもちゃもディスプレイに
下段の引き出しには、TV周りの物や、ソファでくつろぎながらもすぐに使いたい物、可動棚はお子様が小さいうちは高い位置に配置して手が届かないように。一面収納にしながらも間の壁を見せて空間の「抜け」をつくります。
子供には安心、大人には便利さを実感できる「プランB:スッキリ感重視プラン」
天井までいっぱいの扉付き収納を両脇に設置、間に可動棚を取付けました。大容量の隠す収納を備えた、「スッキリ感」重視のプランです。動線側にとがった角が出ないのでお子様にも安心です。
金谷:続いては「プランB:スッキリ感重視プラン」です。先ほどのプランAと大きく違うのは、天井まである大きな収納棚の両脇に扉を付けて、「スッキリと隠してしまうこと」です。このプランはただ隠すだけではありません。収納棚に扉を付けることで、人が歩く動線にとがった部分をなるべくつくらないで済みます。
奥様:なるほど。とがった部分を隠すことで、小さな子供がぶつかる心配が減りますね。大人にも安心だと思います。
金谷:このプランは、オーディオ環境を楽しみたいご主人にもお勧めです。せっかく大インチのテレビやスピーカーがあるのに、お子様のいたずらから守るためにリビングに置けないままなんですよね。
ご主人:そうなんです。今は別の部屋に置いているのですが、扉を付けることで子供のいたずらからガードでき、本格的でかつオリジナルのAVボードとしても使えそうですね。
金谷:この扉もお好みに合わせて、様々な木材から選べます。他の家具と合わせてもよいですし、フローリングと統一させ家具とのコントラストを楽しむのもよいと思います。他にもプランBでは動線にも配慮しており、ダイニングテーブルの位置をずらして大型のカウンター収納を設置します。
奥様:確かにこの位置にカウンター収納があると、キッチンからでも使いやすいです。カウンター収納をテーブルの延長として使うわけですね。
「見せる」と「隠す」の使い分け(ダイニング)
「見せる」と「隠す」の使い分け(AVボード)
MUJIモジュールを使う「プランC:開放感重視型プラン」
自然と視線が向かうTV側を全て可動棚にし、壁面収納にありがちな圧迫感を取り払った、「解放感」重視のプランです。バスケットや収納ボックスを併用してすっきりと収納します。
金谷:3つめの「プランC:開放感重視型プラン」は、ご家族やゲストの“視線”を意識しました。視線が集まるテレビ側をすべて可動棚にすることで、壁面収納の圧迫感を取り払います。
奥様:収納力の面では、少し弱くなりますか?
金谷:いいえ。「MUJIモジュール」を採用することで、自在に収納ができます。無印良品では独自のモジュールを設置していて、同じ無印良品の収納バスケットやトレーなどを後付してもぴったりと収納棚に収めることができるので、統一感を損なう心配もありません。
奥様:でも、子供のおもちゃってどこに収納すればいいんでしょうか?
金谷:棚下に空間を設置し、そこにぴったり収まるキャスター付きのおもちゃボックスがあります。小さなおもちゃはそのボックスにまとめて収納でき、棚の角は丸く面取りしています。
全面可動式の棚
MUJIモジュール
無印良品の家具・日用品は独自のモジュール(基本寸法)が設けられています。
日本の住宅に家具・家電がぴったりと納まるよう、建築基準を元に設定されました。
今回の造作家具はこれに合わせることで、既存の収納バスケットなどがぴったりと棚に納まり、
家族皆様が自然と綺麗に片付けができるように配慮しました。
素材の豊かな風合いを肌で感じるのが無印良品の家具
金谷:では実際に店内の家具やディスプレイをご覧いただきながら、具体的な素材やイメージについてお話ししましょう。まずは「フローリング」です。おすすめは「パイン材」「オーク材」「ウォールナット材」です。
ご主人:どれも独特の風合いですが、一番我が家に合うのはどれでしょうか?
金谷:開放感を優先するなら明るい色味のパイン材ですが、現在お使いの家具を一部これからも利用したいのであればオーク材での統一感がよいでしょう。またテレビ側は「オーク材の突き板」、ダイニング側は「手仕事の残る壁」と変えてもおもしろいと思います。
奥様:そのアレンジの提案はいいですね!同じ室内なのに表情を変えられますね。
フローリングは無印良品の家具との相性を考え、3素材から。
金谷:「手仕事の残る壁」は、文字通り人が刷毛で塗ることで手仕事ならではの名残がある壁です。水性塗料でお子様にも安心で、朝夕の採光の違いで壁の表情も変わるんですよ。
ご主人:この壁は、緑とのバランスもとてもいいと思います。
金谷:つづいて「ソファ」ですが、一番人気の素材は「麻」です。染色していないので、感触もいいんですよ。
奥様:(触ってみて……)本当ですね。手触りがよくて、染色していない自然な雰囲気も無印良品らしいと思います。
ご主人:L字型が一番我が家には合うと思いますねえ。
金谷:ダイニングテーブルの椅子もオーク材で統一するとスッキリ見えます。この椅子は樹齢約100年以上のオークを職人の手によって加工したもので、背もたれが丸く座りやすいです。
奥様:この背もたれは持ちやすいですし、角に丸みがあるので子供にも安心ですね。
金谷:ブラインドも木製なら統一感が出ます。カーテンもブラインドのように上下に開閉できるんですよ。
奥様:私は木製ブラインドがいいなと思っていたんですが、カーテンもいいですね。両方取り付けたいぐらいです(笑)
本当に好きな部屋で暮らすために、2つのプランを組み合わせ
金谷:実際の家具や素材をご覧いただきましたが、プランのイメージはつかめたでしょうか?
ご主人&奥様:どのプランも素晴らしくて、1つに絞るのは難しいです。“見せる収納”と“隠す収納”のプランAも気になりますし、安全や動線を配慮した上で隠す収納ができ、テレビやスピーカーをリビングに置けるプランBもとてもよいと思います。
金谷:では、その2つのプランを組み合わせましょう。次回、もう一度ご自宅に訪問し、再度お部屋の構造を確認します。この2つのプランの良さをどう具体的にお部屋に再現できるかを、じっくりとプランニングいたします。